YKT株式会社

YKTかわら版

YKTかわら版

陽春の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
この度、4月1日付で代表取締役社長に就任いたしました。
現在、当社を取り巻く経済状況はめまぐるしく変化しています。
この変化に迅速に対応し、持続的な成長を実現するためには、確かな先見性をもって、変化に柔軟に対応していくことが不可欠です。
YKTは世界のニーズに対して最先端のソリューションを提供できる未来型創造集団を目指します。
何卒、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

代表取締役社長 井元英裕
■製品ニュース
ケレンベルガー社 総代理店契約を締結
ケレンベルガー社
当社は円筒研削盤メーカー ケレンベルガー社と総代理店契約を締結しました。同社は約100年の歴史を持ち、静圧軸受、高精度B軸を搭載した円筒研削盤は最高峰のミクロン以下の違いをもたらします。さらに昨年、内面研削盤の代名詞ブーマーを傘下に納め、円筒研削盤の総合メーカーとして、確固たる地位を築いています。

2015年3月吉日 当社本社にて



■OGP耳寄り情報
QVI社 OGP/QVI測定機のマルチセンサのメリット
複雑な光学系部品を一度のセッティングで全自動測定の事例紹介
写真の光学系部品は多面形状で、一度のセットアップでは、三次元測定機による測定が困難でした。マルチセンサを搭載したOGP/QVI測定機は一度のセッティングで必要項目の全測定をします。測定時間の短縮、測定機のセッティングごとに発生する誤差を抑制、コストの軽減につながります。
OGP/QVI測定機のマルチセンサでは光学系でエッジ部分を測定し、溝や微細な表面形状、平坦度などはレーザで測定。カメラやレーザで測定できない箇所はタッチプローブで測定します。OGPの測定ソフトウェアMearsureMind3Dは一つのプログラムですべてのセンサーが使用できるようにキャリブレーションされています。

光学搭載部品の測定
■製品ニュース
ロロマティック社 ロロマティック社
ベストセラー628XSがモデルチェンジしGrindSmart629XSが誕生
ロロマティック社GrindSmart629XS
小径工具への加工安定性を維持したまま、より太い工具径に配慮したCNC汎用工具研削盤の第4世代 GrindSmart 629XSが誕生。
小径工具の量産加工機として、同社の成長のきっかけとなったCNC工具研削盤600XS、620XS、628XS。そして、このシリーズの第4世代となる629XS。シャンク工具径φ0.1-16.0 mmに対応し、小径工具の連続加工の安定性を維持したまま、φ10以上の工具をも網羅します。
ロロマティック社GrindSmart629XS

工具旋回B軸を減速機からトルクモータに変更したことで、コーナーR、ボールエンドミルのR研削の面粗さが向上
ロロマティック社GrindSmart629XS

ワークヘッド直動XY軸の配置とスケール位置を変更したことで、剛性をより高め安定した精度を実現
ロロマティック社GrindSmart629XS

クーラントの流量、ノズル配置を改善したことで、高流量の効率的な冷却を生み、より太い径の工具研削を効率化
YKTの歴史
~ 第2次世界大戦が開戦した1939年9月。その直前に欧米視察から帰国した山本敬蔵の雑誌インタビューの一部を紹介 ~
1939年6月30日にドイツからイギリスへ向かい、その後、米国に渡り8月17日サンフランシスコを立ち8月31日に帰国した。おりしもその翌日から大戦が始まることとなった。
私は今回ドイツ、イギリスおよびアメリカの工作機械工場を出来る限り見てきた。日本は彼等に学ぶべきところや考えるべきところが相当あると思う。ドイツの工作機械工場を見て私が一番深く感じたことは、相当歴史のある工場が多いということ。古くからの工場に長年勤務している労務者も非常に多く、なかには父親は職工養成所の指導者、息子はエンジニヤとして親子が一つの工場で働いていることもある。
日本では事変以降、工作機械を作ればもうかると云うことで、少しの経験でもあればすぐに自分で工場を経営して独立してやっていくようになった。また工員にも給料の良い工場を求めて渡り歩くという良くない傾向が表れて来ていた。これに対して政府でもいろいろな対策を講じるといったありさまである。
ドイツ旋盤メーカーのキサゲの様子(腰を使う日本の方法とは異なる)
ドイツ旋盤メーカーのキサゲの様子(腰を使う日本の方法とは異なる)
欧米の工場では工員がゆっくりと落ち着いて仕事をしている。皆その工場に安心し、落ち着いて自分の仕事をこつこつとやっている。そうしたところはまさにうらやましいほどである。日本では一年あるいは一年半位で徒弟を養成し、そうした若い工員に直ちに現場仕事をやらせている。ドイツでは日本のようにその程度の養成期間で直ちに重要な仕事をやらせるというようなことは絶対にない。そこに日本品とのギャップが生じるのではないかと思う。
またドイツでは光学機械も非常に発達しているが、鳶が鷹を生むことはできないように、精密な機械の発達は優秀なる精密工作機械によって生まれるわけである。これは単に技術に優れた人間の腕だけでなく、そこに工作機械の良さが相まって優れた製品を出す。
ドイツの工作機械は当初はアメリカを模倣したものであったが、それが今日の如く発達してきた理由のひとつとして、ドイツの多くの工場は毎年開催されるライプチッヒのメッセを目的にして工作機械の改造進歩に努力しているが、このメッセには世界中からお客が集まり注文するので、いずれの工場も優秀なる製品を出展することに専念する。だからこのメッセはドイツの工作機械の進歩に大きく貢献していると云える。
ドイツの工場で57年間勤続する老工員
ドイツの工場で57年間勤続する老工員
資本家は技術家に投資し、充分の時間と費用をもって良いものをつくるための研究をさせ、工員が安心して落ち着いて自分の仕事に一生を打ち込む姿勢と環境が、今日のドイツの工作機械を発達せしめたものだと私は考えている。
気まぐれですがつづく。
■製品ニュース
パナソニック ファクトリーソリューション
プロダクションモジュラーNPM-W2のご紹介
これまでご愛顧頂きましたパナソニック ファクトリーソリューションズ株式会社製プロダクションモジュラーNPM-WはNPM-W2へ機種移行となります。これに伴いその進化のポイントについて以下ご紹介します。
1. 対象設備と設備品番について
対象設備: NPM-W2(設備品番:NM-EJM7D)
2. プロダクションモジュラーNPM-W2のご紹介
(1) 高生産性と高精度、更なる微小部品への対応を実現
軽量16ノズルヘッドとマルチ認識カメラの組み合わせにより生産性においては77000CPH(NPM-W比10%UP)を実現し、高精度への対応においては装着精度±0.025 mm(オプション仕様)、更には微小部品に対応し03015(0.3 mm×0.15 mmサイズ)チップ部品への対応(オプション仕様)を可能としました。
軽量16ノズルヘッド
軽量16ノズルヘッド
マルチ認識カメラ
マルチ認識カメラ
(2) 優れた機能群のご紹介
高さ30mmまでの部品に対応することにより、部品レンジの拡大を図りました。(NPM-Wでは最大28mmまで対応)
マルチ認識カメラは、高い生産性を維持しながら、2Dおよび3D計測(オプション仕様) が可能で、立ち吸着、厚み検出、表裏反転検出、リード浮き検出、ボール欠落検出など、安定した実装品質を提供します。
8mm薄型シングルフィーダーにより、テープセット時間が半減(従来フィーダー比)、1フィーダー1リールの運用も可能となり、NPMシリーズの稼働率改善に貢献します。
その他お客様のお悩みにNPM-W2で様々なソリューションをご提供させて頂きます。是非、各営業担当までお問い合わせ下さい。
こぼれ話
~ イースター名物のカラフルゆで卵 ~
日本でもおなじみのクリスマスはイエスキリストの誕生日ですが、イースターはイエスが復活したことを祭る復活祭で欧米では祝日です。イースターの祝日は毎年変わり、日本のカレンダーにはないため、海外の取引先がこの時期休みになると、そうえいばイースターなんだと毎年思い出します。
彩色を施した殻つきのゆで卵はイースターの名物として知られています。イースターエッグは生命や豊作のシンボルであるうさぎとともに店舗に飾られたりします。

この時期はパン屋やスーパーマーケットでもイースターエッグを見ることができます。色を付けられたゆで卵が常温で1週間以上売られているのを見ると、これを食べても大丈夫なのかと思ってしまいますが、今も続いているところをみるときっと大丈夫なのでしょう。ちょっと心配な方は、卵のかたちをしたチョコレートで楽しみましょう。

この時期、ドイツを訪問する機会があれば、かなり肌寒いドイツの春と、思い出作りに勇気をだして色付き卵を試食してみるのもお勧めです。
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