KawarabanYKTかわら版
YKTかわら版 第167号
Contents目次
ロロマティック 砥石チェンジャ搭載長尺ドリル工具研削盤GrindSmart 530XFの事例紹介
刃径φ3mm、溝長25mmのドリル加工事例です。
GrindSmart 530XFでは、研削径0.5~8.0mm、最長305mmまでのロングドリルに対応し、6セットの砥石・ノズルチェンジャを内蔵。心厚誤差を抑制するとともに、オプションのCCDカメラを活用することで、オイルホール付きドリルにも対応します。
オージーピー SmartScopeE7による電子部品実装における寸法測定のご紹介
はんだは上手く印刷できたし、実装ズレもない…。それなのに、完成品ではなぜか不具合が発生してしまう。こんな経験はございませんか?
それは基板や電子部品の寸法違いが原因かもしれません。
電子部品実装において、品質管理のための寸法測定は非常に重要です。今後ますます多様化が進む異形基板や、狭小ピッチのリード部品などの品質管理には、自動測定機であるSmartScopeが活躍します。
実装ライン上の検査機と異なり、SmartScopeは基板上に印刷されたはんだや実装された部品位置に対する正誤判定だけでなく、基板や部品そのものの寸法を測定することができる点が特長です。
新機種であるSmartScopeE7(イーセブン)は、下記の特長を備えております。
- 誰にでも作れる自動測定プログラム
自動測定のメリットには「高速化」や「再現性」など多くの利点がありますが、測定プログラムの作成が必要です。本機では、マウスとジョイスティックを使った直感的な操作で、誰でも簡単に測定プログラムを作成できます。「また測るかも?」と思った時には、現状の測定内容を簡単に保存できます。目視測定からフルオート測定まで柔軟に対応し、自動測定による「検査ルール」の構築ができます。 - バーチャルズームによる高速、高精度な測定
上位モデルの筐体をそのままに、超高解像度カラーカメラを搭載し、『バーチャルズーム』機能を採用しました。これにより、倍率の変更が一瞬で可能となり、「視野を広く探す⇔詳細な測定」がシームレスに切り替えられます。
上図左上:実画像 ※Eシリーズのみカラーカメラ 上図中上:測定結果画面 上図右上:測定した箇所がモデル化される「二次形状画面」
当社にて本機の測定デモンストレーション(リアル/リモート)も承っております。
下記URLより、お気軽にお問い合わせください。
ワイラー 角度測定ソフトウェアwylerINSERTのご紹介
角度測定ソフトウェアwylerINSERTであれば、リモコンを利用した角度データの出力に対応します。同時接続可能なデジタル水準器の台数は最大6台であり、Word、Excel等への出力が可能です。
必要な一式はワイラー製デジタル水準器と、Bluetooth検出器wylerCONNECT(赤外線リモコン、USBケーブル標準付属)、そしてWindows 11以降対応PCです。
最大6箇所に置いたデジタル水準器の測定値を、リモコン操作で1台ずつ測定値を取り込み、手書き・手入力不要のペーパーレスな測定データ管理に貢献します。
パナソニックコネクト株式会社 第26回実装プロセステクノロジー展 出展ブースのご案内
会 期 : 2025年6月4日(水) ~ 6日(金) 10:00~17:00
場 所 : 東京ビッグサイト 東展示場
小間番号 : 東4ホール 4C-05
パナソニックコネクトによるAutonomous Factoryの実現に向けた取組みの出展を予定しております。
詳細は下記もしくは営業担当までお問い合わせください。
こぼれ話~スマホが鍵を握る今どき電気自動車~
東南アジアを訪れた際、取引先の方の電気自動車に乗せていただき、昼食をご一緒しました。日本でも時折見かける、アメリカ製のモデルです。
まず印象的だったのは、車に鍵がないこと。エンジンスタートのボタンすら見当たらず、少し戸惑いましたが、スマートフォンと車が同期されていて、スマホを持って近づくだけで施錠が解除される仕組みでした。エンジン音もなく、静かに車が動き出します。
さらに、シフトレバーもありません。ドライバーはモニター上で指を上方向に滑らせるとドライブ、下方向に滑らせるとバックに切り替わります。なるほど、こういう操作なんだな、と感心してモニターを眺めていると、後方から近づいてくるバイクや歩行者の影が映っていました。これなら、後ろにいる人や車に気づきやすく、ヒヤッとする場面も減りそうです。
昼食を終えて車に戻ろうとすると、取引先の方が日陰に立ち止まり、スマートフォンを操作していました。仕事の連絡でもしているのかと思い、しばらく横で待っていましたが、なかなか動きません。不思議に思って尋ねてみると、「車内を冷やしている」とのこと。スマートフォンの画面には車内温度が表示されており、暑くて蒸し風呂のようになっていたため、あらかじめ冷房を入れていたのだそうです。
ガソリン車では、エンジンをかけずにエアコンを入れることはあまりしませんが、電気自動車ではアイドリングの必要がなく、冷房だけを稼働させることができます。環境にもやさしく、なるほどこれは便利だと思いました。
ちなみにその車は、天井が透過構造になっていて、空が見えるようになっています。ただし日中は日差しが入りやすく、どうしても暑くなりがちとのこと。そうした事情もあり、事前に冷房を入れておくという工夫が効果的に活かされています。
戻ってみると、車内はしっかり冷えていて快適な温度になっていました。
せっかくなので、電気自動車にして何か困ったことはないか、と聞いてみると、少し考えた後、こんな話をしてくれました。車を購入した際にカードキーが支給されたそうですが、普段は持ち歩いておらず、スマートフォンだけで操作しているとのこと。ある日、ちょっとした買い物に出た際にスマートフォンのバッテリーが切れてしまい、車の施錠が解除できず困ったことがあったそうです。どうしたのかと聞くと、近くの店舗で充電させてもらい、なんとか対応したとのことでした。
とても便利な反面、すべてを一つのデバイスに依存していることのリスクも感じました。電気自動車によって、スマートフォンがより一層手放せない存在になってきているようです。